ちょっと”目”を貸して!

5月26日(土)総会に引き続き、教育座談会を開催しました。「教育の情報化の動向」と題して、河野正臣先生に問題提起していただきました。

教育座談会01

内容は以下のとおりです。
1、学校におけるICT環境の整備状況
2、教員のICT活用指導力
3、新学習指導要領とICT環境について
4、教育のICT化に向けた環境整備

平成28年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果を題材に全国的な状況や宮崎県の実態について50分ほど話をしていただきました。

協議のなかでは、ICT活用がどのように学力向上につながっているかが大事で、全国順位をあまり気にする必要はないのではないかとの意見もありました。

教員の研修参加についても、強制的な100%参加より、少なくても参加者の満足度がいかに高いかが大事だろうとの意見も出ました。

ただ、新学習指導要領で大学入試などでもICT機器活用は重視されつつあり、どのように使うか、どのように学ぶかが従来に増して重要になってきているのを感じました。

その環境整備が今年度から5か年計画で始まったということですが、例年通り、地方交付税措置で配分されるため、必ずしも積算基礎通りには使われない問題も指摘されました。

教育座談会02

当日は特別支援学校の先生方も参加され、視覚障害児者のICT活用で従来の生活よりかなり広範囲に活動できるようになっているそうです。ご本人も視覚障がい者で会場までスマホアプリを使って来られたということでした。

そのアプリをいろいろ紹介(米国のNPOが開発したボランティアアプリ「Be My Eyes」http://tisikyo.jp/wp/it-services/?p=105など)していただきましたが、ただ、授業等ではスマホ持ち込みは禁止になっており、社会に出るまでアプリ活用や便利さを教える時間がないということです。

また、校内のICT機器活用や情報機器の保守管理について、担当者に集中しており、その大変さも報告されました。

協議のなかでは、それこそ私たちがその必要性を調査し、スマホ持ち込みや機器操作研修を先生方と協力して行ってはどうかとの意見も出されました。ボランティアでも保守管理などを行えないかという意見もありました。

何か動きを作っていきたいものです。

教育座談会03教育座談会04