勝手に文豪を読み直す

宮崎県「本から始まる交流」事業、「勝手に文豪を読み直すミニ講演会」がいよいよ今月から始まります。

興味のある方ならどなたでも参加できます。申込不要、参加無料、出入り自由、飲み食い自由(お酒は不可)です。

★★★ 第1回 9月22日(土)
講 師:川越勇二
テーマ:「漱石と女」
コメント:「坊っちゃん」のコミュニケーション不全、「三四郎」の煮え切れなさ、漱石の「破滅的な三角関係」など、新たな視点で読みなおします。
トーク相手:猿渡康介
プロフィール:宮崎市出身。宮崎南高校、広島大学卒。卒論は現代詩に関する研究。国語科教諭として小林高校、延岡東高校、宮崎北高校で「充実の20年」を過ごす。県教育委員会、県教育研修センターで「失われた10年」を過ごしたのち、五ヶ瀬中等教育学校教頭、宮崎大宮高校副校長を経て、現福島高校校長。俳号は如泥。本屋に行くと必ずお腹が痛くなる。

★★★ 第2回 10月13日(土)
講 師:藤﨑正二
テーマ:「中也と友」
コメント:詩の世界のアイドル、絵に描いたような魅力的な詩人、中原中也について、そうでもないところなど言わずにおれないことを話します。
トーク相手:福永慧、稲田悟
プロフィール:都城市高崎町生まれ。都城泉ヶ丘高校、二松学舎大学卒。「詩のボクシング」宮崎大会初代チャンピオン。「詩のボクシング」を授業に取り入れ、定時制通信制文化の集いで生徒によるトーナメント戦を実施。また、第34回全国高等学校総合文化祭文芸部門(宮崎大会)においても実施した。詩誌「詩の教室よむぎこ」を主催。牧水・短歌甲子園のフィールドアナウンサーを務める。ポエトリーリーディングカフェTONARIを開催中。県詩の会会員。宮崎県高等学校文化連盟文芸専門部委員長。

★★★ 第3回 11月10日(土)
講 師:前川俊洋
テーマ:「漱石と煩悩」
コメント:主人公の悩みや葛藤などを読み解きながら、授業では語りきれなかった仏教的視点から、漱石の作品について迫ります。
トーク相手:未定
プロフィール:浄土真宗本願寺派僧侶。宮崎県国語科教職員として小林、都城泉ヶ丘、高千穂、宮崎大宮、高鍋、各高校に赴任しながら三十年間勤務し、今年三月末日退職 。四月より宮崎市内の生家、笠置山直純寺の僧侶として法務に従事。今年中には第十四代として住職を継承する予定。県立高校に勤務していた時には話さなかった自らの仏教的関心を交えながら、作品について語ってみたい。

★★★ 第4回 12月8日(土)
講 師:蛯原達朗
テーマ:松本清張「砂の器」で号泣
コメント:氏のデビュー作「西郷札」、芥川賞作品「或る「小倉日記」伝」の短編を慣らし運転として、大作「砂の器」を味わって頂きます。
トーク相手:まなべゆみ、森夢希
プロフィール:宮崎市生まれ。19歳の夏休み、友達に「今月ひま?」と誘われて演劇公演に出演し、それ以来約37年間芝居に関わっている。芝居という世界でいろんな人と喜びを分かち合えた経験から芝居で地方を元気にできないかをライフワークに試行錯誤している。現在は劇団SPCの団長兼脚本・演出担当として、年一度の公演の傍ら、NHK宮崎で方言コントとみやざきサンシャインFMでラジオドラマをそれぞれ月一レギュラーで担当している。

★★★ 第5回 1月12日(土)
講 師:外前田孝
テーマ:「葉室麟と反骨」
コメント:生前、交流のあった葉室さんのジャーナリストとしての反骨心などを交えながら、映画化された作品『散り椿』のねらいを探ります。
トーク相手:川原一之
プロフィール:1963年2月、鹿児島県曽於市末吉町生まれ。都城西高校、立命館大学卒。地方紙記者として30年間、さまざまな分野を取材し、数々の連載を執筆してきました。主著に人物ルポをまとめた「屈せざる魂」、共著に宮崎商業女子テニス部を全国屈指のチームに導いた故迫田義次監督を取り上げた共著「人間力勝負 迫田テニス論」がある。馬場あき子主宰の短歌結社「かりん」所属。日本歌人クラブ宮崎支部代表幹事。小農学会世話人も務める。

コーディネーター:段正一郎
プロフィール:1956年生まれ。宮崎県立高校国語科教諭。2017年延岡高校校長を退職。2000年から宮崎日日新聞劇評執筆。退職後は、イカ釣り漁師の傍らFM宮崎「今夜もバニー先輩」コメンテーター、ときどき教育講演、高校演劇コンクール審査員など。

第1部 講演「この作品のここが魔物だ」 15:00~15:50
第2部 談議「どうしてこれを書いたんだ」16:00~16:50
第3部 交流「この作家は〇〇では」etc  17:00~17:50

収容数 30名程度
場 所 南宮崎駅前ビルアーケード街「束なる」
協 力 ㈱九州ジェービーエー、㈱システム・インターフェース、大淀マチオモイ帖制作委員会

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