「子どもの貧困」井戸端会議

IMG_5760昨年度、WAM事業で取り組んだ「生活困窮世帯への学習支援」の終了後も、ゆる~くつながる「子ども・若者の貧困を考える井戸端会議」が続いています。

実に多方面の方々が集まり、活動の報告や成果、課題などが話し合われます。毎月1回第4月曜日の10時から2時間程度ですが、すでに3回開かれました。(写真は3月の井戸端会議)

これまでの話し合いのなかで、さまざまな問題が提起されました。備忘録として少しまとめてみました。

1、いわゆるレッテル貼りの問題。
なぜ、当事者が集まらないのか。当事者を絞り込むことに問題はないのか。支援を必要とする当事者のプライドやプライバシーに配慮しない支援の形は、相談窓口も含めて、どこも計画倒れになっているような気がします。どんな呼びかけや関わりがよいのか模索が続いています。

2、無償提供の問題。
何でも無償でいいのか。学習支援や食事の提供など、タダにすることで学ぶことや食べることの有難さが意識されないのではないか。ワンコインでも対価を支払うことで、自らのプライドや学ぶ、働く意欲が生まれ、社会への関わり方も変化していくのではという意見もあります。

3、親支援の必要性
子どもの貧困ばかりがクローズアップされますが、一番苦しんでいるのは子どもの親ではないか。親の相談相手になり、生活習慣から、治療、制度の利用など、ひとりにさせない取り組みが求められるということです。

4、居場所づくり
支援をしたいという方はたくさんいらっしゃいます。この井戸端会議にもそんな方が多く参加されます。こんなことをしたい、あんなこともしたいと、いろいろ場が盛り上がります。そこでいつもぶつかるのは場所の問題です。公民館や学校の空き教室、教会、寺院、空き店舗など考えらますが、いろんな制限があり、そこから先がなかなか進みません。

5、連携の問題
貧困対策に関わるさまざまな方がこの井戸端会議に参加されますが、社会福祉協議会や教育関係者との連携がなかなか具体化しません。アウトリーチ(個別訪問)も必要なのですが、民生委員やスクールソーシャルワーカーの方との連携など、誰が、どのような形でまとめるのかも話題に上がりました。

 
この井戸端会議は「ゆる~くつながる」ことがモットーです。話も脱線、雑談に流れがちです。具体的な行動を起こすのは参加者一人ひとりと考えています。そんななかで、行政も含めて、やれるところからやって行こうと動きが出始めています。

次回は7月25日(月)10:00~12:00です。
場所はfacebookのイベント情報でもお知らせします。
前回は市民プラザ3階中会議室を使わせていただきました。
どなたでも参加自由です。