第6回理事会「今、求められるもの」

2月11日(月)の休日に第6回理事会を宮崎公立大学で開きました。参加者は8名でした。今回は少し時間を取って、ゆっくり話そうということで、テーマを「今、求められるもの」として、熟議形式で行いました。

チェックインはカタルタを使っての近況報告。このカタルタは午前中の熟議反省会でも使用し、大活躍でした。

最初に亀澤が「時代のキーワードを探る」というテーマで資料に基づきながら問題提起を行いました。

2012年に話題になった出来事や売れた商品、本、映画に触れ、今後の産業構造の変化グラフ、地方自治体の財政事情、ボランティアやNPO法人の状況などを紹介しました。

それを受けて第二部は、2グループに分けて「私たちの身の回りで気づくこと」で話し合いを持ちました。

目標がない、仕事に価値を見出せない、将来が描けないといった状況、今後、ますます介護、情報スキルが必要となってくるのにそれらを学校ではあまり教えていないという実態、経済状況の悪化にともなってリストラにあった人々の再訓練の場が少ないこと、子どもの戸外での遊びや自然体験が少なくなっていることなどが上がりました。

その一方、若い人の意見を受け止めるようになったことや、金銭重視から社会参加(人)への関心の変化、マイナス評価からプラス評価への兆し、モデルの多様化などから、評価の仕方が変われば社会が変わるのではないかという意見なども出ました。

そこで第三部では「どんな評価が人を変えるのか?」(プラス評価の種類、内容)というテーマで再びグループ分けして話し合いを続けました。

特徴的だったのは、日本の教育の場合、叱って育てることが基本になっているということ、またできて当たり前という価値観があること、そのため、美味しいものを味わってもそのこと表現することがとても苦手であること、などでした。

一方で企業においては、成果主義や評価制度が利益追求から社会貢献が付加されつつあること、個人からチーム評価に変化しつつあること、また、役割や居場所を与えてやることがモチベーションを高めることにつながること、挨拶・笑顔・寄り添い・応援などが人々をつなげる最適な手段であること、比較評価(順位付け)は自主性を育てないことなどが上がりました。

それらを受けて、最後に「私たちの役割はどんなことがあるか?」というテーマで全員で話し合いを持ちました。

会員の研修、スキルの援用(自らの成長)を基本に、出会いの場づくり(アナログフェイスブック)、退職者をひとりぼっちにさせない、キャリアの伝授、老人のモデルケースをつくろう、負担にならない参加のカタチ(各自の参加者満足度)、技術の交流、伝達、学校現場の教職員を励ます、組織同士をつなげる(デジタルはきっかけ)、行政ができない、言えないテーマを話す場などの意見が出されました。

振り返ってみれば、「評価と役割」が今回のキーワードであったような気がします。チェックアウトでは、場や考えを共有できたことへの感想などが上がっていました。

ファシリテーターのまねごとをしてみて、整理の仕方、問いの導き方、ゴールイメージの難しさなどを痛感したところです。役員のみなさま、お疲れさまでした。