乱雑のなかの安心感

5月20日(日)南宮崎駅前ビルアーケード内で、「フリーマーケット&ミニ講演会~地域で支える多様な学びの子どもたち」が行われました。

南駅ビルアーケード内に集う様々な団体や個人が寄り集まって、フリーマーケットを中心にカフェやレコードコンサートに加えて、特別支援教育や発達相談のミニ講演会もありました。

 

このアーケードの「南駅前ふれあいサロン」で、MESC倶楽部塾(学習支援)をやらせてもらっており、その受講生や保護者、また、困難を抱える子どもたちの親の集まりである「寄り道サロン」などから、次のミニ講演会の企画が生まれました。

 

 

 


1、コモンセンスペアレンティングとは?
講師:プログラム管理者 高尾美代子氏

2、宮崎県の特別支援教育の現状と課題
講師:宮崎県教育庁特別支援教育課 主幹 馬場康年氏

3、宮崎市の発達相談・支援の現状
講師:宮崎市総合発達支援センター コーディネーター 串間保昭氏

 

街角(アーケード内)でこのような講演会が開かれることは画期的なことです。宮崎でのまったく新しい息吹を感じました。

乱雑のなかで安心感があったのか、困難を抱える当事者や保護者も一緒に買い物を楽しみ、話しに耳を傾けていました。

 

その講演も具体的で、説得力のあるものでした。みんな「あるある」とうなづかれていました。参加者の満足度は高かったと思います。

 

フリーマーケットでは、かつてMESC倶楽部塾で学んだ子どもたちが声を張り上げて品物を売っており、その成長ぶりには驚かされました。

 

さまざまな発達特性の子どもたちが積極的に客に呼びかけ、品物の説明したりできたのは、一体、何だったのでしょう。

 

恐らく、雑多な寄り合い所帯のアーケードが生み出した安心感や連帯感、社会に役立つという有用感だったのではないかと思います。これは新しいカタチです。

 

かつての長屋スタイルですね。代表者もいない、そこに集うみんなが主人公。みんなで支え合い、助け合う関係が、発達特性や困難さも軽減してくれているようでした。

少し建物も古く、昭和的な雰囲気で、まとまりやすく、そこが若草通りや一番街のアーケードとは違った雰囲気を作り出していたのでしょう。

 

宮崎県ボランティアセンターのボラミンも駆けつけてくれて場を盛り上げてくれました。

寄り道サロンのフリマ売り上げは、全額、MESC倶楽部塾に寄付されました。ほんとにありがとうございました。

こんなカタチが継続できるように、また、協力していきたいと思います。