ホントは怖い

9月14日(土)に街角ブックトーク第2回が「みんなおいで!絵本の時間だよ!」と題して森夢希さんのプレゼンターで開催されました。

絵本は平安時代の絵巻物に始まるという。絵本に興味を抱くきっかけは、親の読み聞かせだったそうです。

持ち込まれた多くの絵本から参加者が気になる本を選び、その理由を語り合う場が作られました。

子どもに読み聞かせをしたという「14匹シリーズ」、今、子育て中でバスに興味あることから「モグラバス」、「三びきの可愛いオオカミ」、ページをめくるのが楽しくなるという「100階建の家」、絵がきれいで虫が大好きという方は「入れて入れて」などを選ばれていました。

いろんなパンの出てくる「カラスのパン屋さん」では、カラス嫌いだが家族のために残飯を漁っているという話で気が変わったという。

また、昔は子どもに絵本を読ませるのはお金持ちだけで、「子鹿のバンビ」のソノシートを毎日聞いてたという方、ラジオでの童謡、軍歌、浪花節が絵本の代わりで、「一丁目一番地」「あんみつ姫」などラジオ番組で育ったという世代、また、道端など自然の中で「紙芝居」を見ていたなど、今の豊かな絵本以前の話も出されました。

歳をとって図書館に通って絵本に出会ったが、活字が小さくて孫に読み聞かせるのに苦労するという出版社への注文もありました。

怖い絵に惹かれたという「あずきとぎ」は、主人公が最後いなくなる京極夏彦の作品。「ホントは怖いグリム童話」や残酷な話の絵本は子どもにどう受け止められるかという話になりました。

海外の「ジャンピングマウス」は残酷だが示唆的で、子どもは本来残酷な話が好きなのではという意見。

司書の方は、日本の民話、昔話をどう扱うか伝えるかは研究中で、残酷だが残忍、残虐ではなく、子どもたちは困難を乗り越える話に関心を示すという。

主人公の成長過程に興味を持つので気持ちが悪いとはならない、切り紙細工のように組み立てられているという話でした。ただ、怖がる子どももいることも配慮すべきだという意見も出ました。

翻訳本は文化の背景が違うのでかなり原作と異なるケースがあることや、昔は囲炉裏端での民話には怖い話も多かったのではということも出されました。

教育現場では小学校1年で昔話を聞かせる単元があるが、そのまま読み聞かせるには議論があるということも出ました。

第3部は「鏡の中の僕」という絵本と動画を見ながら、その解釈を述べあいました。子どもの自己肯定感やそれを育てる母親の関わりなど、いろんな解釈のできる話で、参加者が自由に発言し、今回も充実したブックトークでした。