障がい名で子どもを見ない!

令和2年7月25日、南宮崎駅前ふれあいサロンで「街角講演会」(子育て応援ユニットチーム宮崎県主催、当法人協力)が開催されました。「特性のある子どもの理解」と題して宮崎県教育庁特別支援教育課指導主事藤原修也先生のお話しでした。遅くなりましたが、アンケートの結果が届きましたので掲載いたします。

内容
1、『特性』への支援(『障がい』ではなく)
2、発達障がいとは(LD、ADHD、ASD)
3、子どもへのアプローチ(提案・交渉型アプローチ)

「第三回街角教育講演会」 アンケート
1:講演会のお話の中で、聞いてよかったこと・役立つことがありますか?
〇自分の子供の時の様子を聞いているようで、もっと大人に理解してほしかったと感じた。
〇LD・ADHD・ASDそれぞれの特性がよくわかりました。子供だけでなく成人にも通用する内容だと思ったので、今後の業務(訪問介護・障がい者対象)に大いに役立つと思いました。
〇提案・交渉型アプローチ、大事ですね。子育てにおいても・子どもの教育においても通じる方法だと思います。
〇高校生・中学生の子育て中です。子どもへのアプローチの仕方など、とても参考になりました。又、反省点にも気づけました。
〇私は、特別支援学校教諭を目指しています。今日、初めて参加しました。発達障がい(LD・ADHD・ASD)詳しく学べました。検査結果だけを見るのではなく、一人一人の特性を見たり観察しなければならないという事を知れました。今後活かしていきたいです。
〇とても、分かりやすい講演会でした。この事を今後に生かしていきたいと思います。
〇すごくためになりました。こういう講演会を聞くことで、発達障がいについての偏見もなくなると思いました。
〇とても、分かりやすい講演でした。実際の事例は分かりやすかったです。
〇*「特性への支援を行い、子どもに合った方略を見つけ、自ら進んで困難を改善・克服できる力を育てる。特性への支援は個人だけではなく、環境でも工夫する」
*「障がい名で子どもをみない!一人一人の特性を把握することが大切」
*「叱らないが、譲らない」提案・交渉型アプローチ
*提案する時の最後のところで“でもね”ではなく、“それとね”で提案すること
BUTは否定、ANDは否定せずに提案のところ、、、勉強になりました。
〇また、お聞きしたい講演会でした。1回ではなく、2回・3回は聞きたい!!
〇子育ての中で役立ちます。「提案・交渉型アプローチ」5年前にお聞きしたかった。
〇参加者の中に40歳くらいの当事者と言われる方が、「その特別支援教育を受けることで、仕事が出来る様になるのか?」と藤原さんに聞かれたこと。これは、切実に他の保護者もお聞きしたいことでした。
〇提案交渉型アプローチについて、叱らない、譲らないということを再認識させられました。困難さを感じている子ども達が自ら選択できるよう支えたいと思いました。

2:もっと聞いてみたかったことがありますか?
〇現在の特別支援教育の実態や問題について知りたかった。
〇現場の小中学校の先生方に、このような研修が行き渡っているのかということ。全ての先生方が、このように理解していただければ、もっと不登校やトラブルが減っていくと思います。
〇工業高校や農業高校・海洋高校・商業高校などの学校で、どのような個別支援計画が作られ企業や専門学校に活かされているのか?また、切れ目の無い支援は、宮崎県で、どのようになされているのか?教えて欲しい。
〇特別支援教育をすることで、仕事につけますか?離職率は減りますか?差別は、されませんか?
〇子どもへのアプローチを先生方が学べる場があるのか。保護者とどのように協働していくのがのぞましいのか。

3:その他ご意見・ご要望がありましたら、お書きください。
〇現場の先生にもっと研修を広げていただきたい。全ての先生方に。
〇国・行政が何故、この発達障がいのことに真剣に取り組まないのか。
最後におっしゃられた「ヘルプ」が言えるような人に育てる。まさに、その通りだと思いました。
〇小学校・中学校で特別支援教育をするには、体制的に無理なのではないでしょうか?個別支援計画書さえ、なかなか作成されない現状と、保護者の作製したサポートブックを見ない現場の状況はどうなのでしょうか?子どもたちの現状や思いを、もっと真剣に大人たちは知るべきではないでしょうか?本当のトライアングルプロジェクトにするには、どうしたらよいのでしょうか?もっと、真剣に発達障がい者支援計画や特別支援推進プランを作成していただきたい。宮崎県の将来にもかかわること、急いで作成し直していただきたい。アンケートを、小学校・中学校・県立高校・私立高校在学の保護者や生徒達からも出来るだけとって作成していただきたい。
〇学校現場は、特別支援教育の対応ができないのではないでしょうか?特別支援教育推進プランや宮崎県発達障がい者支援計画は、多数在籍する通常学級の当事者や保護者からは、ほとんどアンケートが取られていません。もっと、当事者の声を聴いて本当の現状と課題を出していただきたい!!藤原さんのような知識と経験のある方を学校現場のリーダーとして配置して頂きたいと思いました。
〇個別支援計画書・指導計画書は家庭には、ほとんどおりてきません。学校に何も言わなければ学年末に「印鑑を」と言われる始末です。なんのための計画なのでしょうか?これからの支援につながる記録とも言われますが、本質はそれなのでしょうか?子どもに問題があるように書かれるだけ、作成するだけでは解決に繋がりません。
 提案交渉型アプローチをどのように活用して、成長したかの記録にし、学校などと保護者の協働を促すツールとして使っていただきたいです。

4、講演者の藤原さんに、応援のメッセージを!!
〇とてもすばらしいお話の内容で、もっとたくさんの方に伝えていっていただきたいと思いました。頑張ってください。
〇今、高校2年生で、大学受験などもあるなかで知識を身につけることができました。藤原さんの「一人一人の特性を見る」「行動の理由を考える」という話に本当に感銘を受けました。参加してよかったです。ありがとうございました。
〇とても分かりやすかったです。お話の中に実践事例等があったことで理解しやすかったと思います。藤原先生の、子どもに寄り添った目線を感じて、それがとても素晴らしいと思いました。ますますのご活躍を!!
〇本日は、ありがとうございました。成人した娘が発達障がいがあります。過去は取り戻せませんが、これからのコミュニケーションにも活かせると思いました。“個人としての特性を知り、尊重する”大切だと思います。
〇この講演が行われたことにとても感謝しています。コロナ禍の中、講演をしていただいた藤原さんの熱意が感じられました。
〇毎回、特別支援課の方の講演は素晴らしいです。コーディネーターとは別に指導者の育成・配置を求めます。トライアングルプロジェクトを活用していただきたいです。学校の問題は学校で解決ではなく、学校の問題は地域・社会の課題でもあると思います。この講演の内容が当たり前になることを願います。
〇とても分かりやすい講演会でした。宮崎県の子ども達のために、どうかこの講演の「特性のある子どもの理解」を県内全域で広げていただきたいです。ご多忙にもかかわらず、街中においでいただき、本当にありがとうございました。参加者から「来て良かった」の声、各リーダーから資料を元に話を聞かれた方から多数、感謝の声が届いております。これからも、どうかお体に気をつけてご活躍ください。ありがとうございました。